カードローンには、信用情報機関(お金の借入記録を管理している機関)によるブラックリスト登録以外に、各カードローン業者が登録している「社内ブラック」というものがあります。
信用情報機関によるブラックは、一定期間が経過すれば記録が消滅して、再び融資を受けられるようになります。
しかし、社内ブラックは半永久的にその記録が残るため、その業者から融資を受けることはほぼ不可能です。
今回は、社内ブラックになる理由を紹介します。
債務整理により社内ブラック登録され融資してもらえない
まずは、「債務整理」です。
債務整理には、任意整理や自己破産など様々な方法がありますが、債務整理をすると、信用情報機関でも社内でもブラック登録されます。
前者は最長でも10年程度で融資可能となりますが、後者は半永久的に融資してくれません。
また、「過払い金返還請求」(違法金利で支払い過ぎた利息を返してもらうこと)をカードローン会社に行っても、信用情報機関にはブラック登録されませんので、融資に影響はありません。
一方、請求されたカードローン会社は、その人をブラック登録します。
延滞により社内ブラックに登録され融資してもらえない
融資してもらったお金を延滞しても、ブラックリストに登録されます。
ただし、信用情報ブラックと社内ブラックでは、ブラック登録する延滞の期間が異なります。
信用情報機関のブラックは、3か月程度の長期延滞の身をブラックの対象としています。
一方、社内ブラックは1週間も延滞すれば、ブラック入りはほぼ確実です。
クレームやトラブルによりブラック登録され融資してもらえない
カードローン会社にクレームを入れたりトラブルを起こしたりしても、信用情報機関のブラック登録とは何の関係もありませんので、融資は問題なくしてもらえます。
しかし、クレームやトラブルの対象となったカードローン会社は、その人をブラックリストに登録しますので、半永久的に融資してもらえなくなってしまうのです。
社内ブラックは、そのカードローン会社だけの問題ではありません。
A社に社内ブラック登録されてしまうと、A社が保証会社を担当しているB社のカードローン審査にも悪影響を及ぼし、融資不可の判断が下ってしまいます。
信用情報機関のブラックとは異なり、時が経てば消えるものでもなく、消去を依頼してもまず応じてくれません。
くれぐれも、社内ブラックにはならないようにしましょう。